東京医科歯科大学のインプラント＋義歯(インプラントオーバーデンチャー）の研修会に出席しました。
歯が一本も無い患者さんの義歯は、口の中で安定しないので食事も噛みづらく口の中も擦れて傷がつき痛みます。
そのための義歯の安定剤（薬局で売ってますが）の市場は年間１２０億円！だそうです。
歯ブラシや歯磨き剤の市場は８００億円ですから、義歯を使ってる患者さんのほとんどは安定剤を使っているという計算になります。
このことを解決するために、義歯専門の補綴の先生たちがインプラントの上に義歯をのせることを考えつきました。義歯には人工臓器としての機能に限界があることを熟知しているからです。
埋入したインプラントと義歯をセットにして使うことで義歯が飛躍的に安定します。
インプラントは日本では一年間で４５万本埋入されてますが、インプラント＋義歯の需要が最も多いとも言われています。
顎のどの部位に何本のインプラントを埋入するのが良いのかなどの圧倒的な症例数を踏まえた上での東京医科歯科大学の講義ですから学ぶことが多かったです。
義歯でお困りの患者さんの喜ぶ顔が浮かぶような研修会でした。
